オススメの棋譜集
外出自粛が続く世の中ですが、そんな時こそ棋譜並べをしましょう!
棋譜並べについては過去の記事にまとめております!
o-nancy.hatenablog.com
o-nancy.hatenablog.com
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僕が持っている棋譜集の中でオススメのものを紹介します。
1.永世竜王への軌跡
渡辺プロが初代永世竜王になるまでの棋譜集です。今の目でみると戦型がやや古く、あまりプロの実戦ではみない形が多いですが
・読みやすい
・読み物としてもおもしろい
・すごい勉強になる
ということでかなりオススメです。
渡辺さんの考え方がものすごく詳細に書かれており、対局心理やどういう読み筋であったかとか
形勢判断・大局観の部分が特にわかりやすく書かれています。
渡辺さんは居飛車党ですが、振り飛車党の方でも非常に勉強になりますので是非手に取る機会があれば1度読んでみてください!
僕の主な勉強教材
将棋は盤駒に拘ったり、遠征などしなければ かなりコストパフォーマンスが良い趣味だと思います。
僕は毎月将棋にかける費用は3000円いかないぐらいです。
その中でも毎月かかさずやっていることや、毎日かかさずやっていることがあります。
それは将棋を長く趣味として楽しんでいく上では必須要素?だと個人的に思っていますので紹介いたします。
1.将棋連盟ライブ中継
これは毎日かかさずやってる要素であり、毎月の課金要素でもあります。
毎月たったの550円で最新の将棋中継がみれます!
さらに、タイトルホルダーや藤井聡太プロなどは全局みれます!(TV棋戦を除く)
さらにさらに、過去の棋譜が戦型や棋戦、対局日などで検索することもできるので、あとから見返して研究する時に非常に便利です。
解説もとてもわかりやすく充実していますし、感想戦のコメントもあるので非常に勉強になります。
また、プロが対局中に何を食べたか いわゆる将棋めしもしっかりと記載されていたり、中継ブログやコラムもあります
観る将も指す将も将棋ファンなら楽しめますし強くなれます!
月額550円なら課金する一手だと思います!
僕は角換わり腰掛け銀が好きなので、その戦型を2019年から細かな形を分類して棋譜をソフトにいれてフォルダ分けしています。
そういったデータをまとめたり流行の変遷をたどるのに非常に役に立ちます。
何より最新の将棋をライブでみれるのが最高ですね。
2.将棋世界
将棋雑誌と言えばコレでしょう!
これは毎月かかさず買ってる課金要素です。税抜き800円になります。
はじめたばかりの初心者には少し難しいかもしれませんが、とりあえず買っておいて強くなってから読み返すという気持ちで購入するのも全然ありです!(むしろ僕は初心者の頃そうでしたし、買っててよかったです)
将棋世界は大量の解説付きの棋譜があります。
それが観戦記もありますが、僕が一押しなのは対局者の自戦記です!
何を考えて指したのか、形勢をどう思っていたのか すごく勉強になりますし、何より個性がでて面白いです
また、棋士へのインタビューや連載講座も面白いです
もちろん最新戦法についてもわかりやすく解説されていますので、とりあえず買っておけばOKって感覚です。
書籍として残るので強くなってから読み返すといろんな発見があり再度勉強にもなります。
僕はタイトル戦など中継でみて、当時まったくわからなった部分や定跡がこの将棋世界で補完されています。
3.NHK将棋トーナメント
毎週かかさず観ています
生放送ではなく中継なのですが、基本的に最新系がでてきます。
棋譜中継と将棋世界で学んだことが出ることが多いので棋譜並べだけじゃわからないことを解説者がリアルタイムで教えてくれるのでさらに理解度が高まります。
観る時は激指を起動して自分の感覚・プロ(解説者)の感覚・ソフトの感覚と3つの感覚の差がどうなってるのかを気にしています。
ズレがあった場合はなぜプロやソフトはそう思うのか?をしっかり考えることで大局観を近づける練習です。
4.まとめ
基本的に問題集を解くような勉強は最近はもっぱらしてないです。
主に最新系の「なぜその形になるのか」の部分と大局観の部分を中心にしています。
中継アプリでデータだけまとめて、将棋世界で定跡講座を読んで、NHK将棋トーナメントでおさらい
といったサイクルです。
どうしても足りないな もうちょっと形としてデータがほしいと思ったときに定跡書を買っています。
僕みたいにデータを取るのが好きな人はこの3つがあれば必要最低限の課金で将棋という趣味を楽しく上達しながら継続できます。
逆にそんな最新を追い続けるのはよくわからん!って人は気になった定跡書が出たらその都度買うっていう方針でいいと思います!
どちらにせよ月1万円もかからないと思うのでかなりコスパはいいですね。
飛車先の歩何で取るか問題-居飛車編-
相居飛車の将棋ではしばしば出る飛車先の突き捨て
これを歩で取るか銀で取るか どちらが正解かは将棋における永遠のテーマのひとつだと思います。
便宜上先手の矢倉 後手の飛車先以外は適当です。
1.歩で取る
・メリット
①銀が移動しないので駒の連結がいい
金銀の並びが維持されるので、コビンや横からの攻めの強度はそのまで下がることはありません。
②角筋が直撃しない
特にコビンが開かないので55角の王手飛車のラインは気にしなくて済みます。
・デメリット
①歩の手筋が発生する
85歩の継ぎ歩 87歩の垂れ歩、叩きの歩がある
88歩の叩きに同銀と取れない 77桂と逃げれない
この3種類が主な手段になります。またこれを合わせるパターンもあります。
特に1段飛車と組み合わされるとかなり危ないです。
・こんな時は歩で取ろう
相手の持ち駒に歩がない時
相手に歩がたくさんあればある程色んな手筋で攻められてしまいます。
相手が歩切れの場合は歩で取りたいです。
2.銀で取る
・メリット
①87の地点に空間ができない
87歩の垂らしや叩きがなくなります。
②77銀とすれば元に戻れる
もう1手かければ乱れた形を整えることができます。
③端に強い
86銀型なので97の地点に利きがあります。
・デメリット
①角のラインが自陣まで直撃する
斜め攻めは厳しいです。王手飛車もチラつくので注意が必要です。
②83香の串刺しがある
玉頭に殺到される手が発生します。
③銀が質駒になる
飛車を切って銀を手に入れる筋が常に付き纏うようになります。
最終盤では特に注意が必要です。
・こんな時は銀で取ろう
相手の持ち駒に角、香がないとき
特に角を持っている場合は銀で取る時に注意が必要です。
また、逆に相手が歩を持っている時は銀で取りたいです。
3.まとめ
実戦で頻繁に出るうえに迷うことが多い選択だと思います。
もちろんケースバイケースなので必ず正解とは限りませんが、ひとつの指標として頂ければと思います。
また、迷った時は歩で取るか銀で取るかは好みや棋風が出る所でもあります。
個人的には、相手の手持ちに歩がある場合の方が、手持ちに角や香がある場合より多いイメージなので銀で取ってる方が多い気がします。
歩も角も相手が持っているパターンが1番どちらで取るか迷いますね。
その場合は銀で取ってすぐに角打ちで厳しい手があるかどうかで判断しています。
できれば銀で取りたい棋風です。