質の良い棋譜並べ
以前 棋譜並べは絶対にやったほうがいい!ということを書きました。
o-nancy.hatenablog.com
僕の棋譜並べは質を最大限に求める方法と量を最大限求める方法があります。
どちらも良い所があるので、今回は「質」を重視した棋譜並べの方法を書こうと思います。
<棋譜並べの質>
- 1.初手から終局まで途中図や解説が多ければ多いほど良い
- 2.ゆっくり丁寧にすることが大事
- 3.同じ棋譜を何度も並べるのも良い
- 4.同じ棋譜でも先後を入れ替えて並べるのも良い
- 5.構想力や基礎力向上が見込める
1.初手から終局まで途中図や解説が多ければ多いほど良い
まずは、どんな棋譜を並べるかという所ですが
「好きな棋士」や「好きな戦型」でもなんでもいいです。
できるだけたくさんの解説が乗っている棋譜を並べるようにしましょう。
分岐の手順や図面の多さはもちろんのこと
その時の実践心理や勝負術、局面の評価・感想があればもっといいです。
2.ゆっくり丁寧にすることが大事
一手一手ゆっくり丁寧に並べてください。
プロの将棋は一手に必ず何か意味があります。
その意味を解説を読んでじっくり自分に落とし込むようにしてください。
また
「駒がぶつかる直前」「駒がぶつかったときの対応」「駒の交換が一段落ついたとき」など
は駒の損得や手番など形勢判断をするタイミングです!しっかり現状がどうなっているか把握しながら進めるとグッと理解度が高まりますし、おもしろくなります。
また、解説で形勢判断が書かれている所は絶対に1度立ち止まって、その判断基準を確かめてください。
3.同じ棋譜を何度も並べるのも良い
人間は1回でなんでもかんでも覚えたり、わかったりする生き物じゃないので何度も並べてみましょう。
1回目は駆け足で進めた所をあえてじっくり並べてみるとか
2回目は解説なしで並べてみるかとか
分岐も丁寧に並べるかとか
なんでもいいです 何度も並べることでプロの大局観が身についてきます。
4.同じ棋譜でも先後を入れ替えて並べるのも良い
これはオススメです。2回3回並べると決めたら1回は先手と後手をひっくり返して並べてみてください。
符号が逆になるのでかなりやりにくいと思いますが、符号に慣れる経験値にもなります!
逆側をもって並べることにより視点がかわって何か気付いたり発見します。
大局観がかなり養われるので本当にオススメです。
5.構想力や基礎力向上が見込める
じっくりと質を求めた棋譜並べをすることによって、将棋の構想力や大局観がかなり強化されます。
特に形勢判断力がかなり上がると思います(僕は形勢判断は棋譜並べで慣れました)
形勢判断は将棋においてかなり重要な項目です。
将棋は形勢判断が甘いと本当に勝利から遠ざかります。
そういった序盤力・中盤力・終盤力と言われるもの以外の
大局観と言われる分類の基礎力向上が見込めます!
最後に最近出た棋譜並べの本を紹介しておきます。
1手ずつ解説! 将棋の筋が良くなる棋譜並べ上達法 (マイナビ将棋BOOKS)
- 作者:佐藤 慎一
- 発売日: 2020/02/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)