ひとりで強くなるための将棋勉強法

将棋倶楽部24 四段から五段 ニコ生主 将棋は初段になればさらに面白さが爆増します!初段になる手助け・モチベーションアップにつながればと思います!!

受けのタイミング

将棋における受けとは非常に個性がでやすいものです。
なぜなら将棋の目的は敵玉を詰ますことなので、必然的に攻める手が自然であるからです。
受けは攻めとは真逆で相手のゴールを自らの意思で遠ざけるという手です。

例えば、お互い100Mの距離を先にゴールした方が勝ちとします。
将棋においての攻めは相手が100Mを7秒で走るなら、6秒で走ろう!とすることです。

一方受けは、100Mのゴールを相手だけ150Mに伸ばしたり、途中に障害物を置いたりして
自分の進むスピードは一定で、相手を遅らせようとする考え方です。

しかし、当然 自分は攻めていないので受けばかりじゃ勝つことはできません。
妨害をするにしてもタイミングが重要になります。

前置きが非常に長くなってしまいましたが、今回は受けのタイミングについてです。

1.相手の攻めが来る0手前

相手の攻めが来る0手前とはつまり、今まさに攻められている局面です。
攻撃されたことに「対応して受ける」ことになります。
基本的には攻められているので、受け将棋というよりは受ける展開になってしまっているケースが多いです。
例えば、角で王手されたので相駒で王手を受けた などです。
しかし、局面が優勢で相手が無理気味な攻めをしているときはチャンスです。
丁寧に面倒をみて受けることにより優位が拡大します。
下手に攻め合うと駒を渡してしまうので逆転を許すきっかけになります。
そういったわかりやすく優勢である状態であれば非常に有力な手段です。
また、全駒も狙えます。




2.相手の攻めが来る1手前

僕の理論上、常にこれができれば無敗です!
相手の攻めが来る1手前に先受けしておくということは
次に相手からくる攻め筋を完璧に見切っているということです。
完璧に相手の狙いを見切ることができれば、相手から攻められることはないです。
もし、攻められてもそれは無理攻めなので自動的に有利になります。
相手から攻められなければ絶対に自玉は詰まなくなります。
詰まないということは負けません。無敗です!
しかし、相手の攻め筋が複数あり、1手ですべてを受けきれない場合は注意が必要です。
その場合は1つは受けて、残った攻め筋を甘受して耐え忍ぶ
開き直って攻め合いに持ち込むべきです。




3.相手の攻めが来る2手以上前

このパターンはまだまだ猶予があるケースが多いです。
相手からの攻めがある・なしに関係なく、自分の視点からは攻めが見えていない状況です。
(もし相手からの攻めがあったのであれば、それは素直に自分の実力不足を認めましょう!)
手番は自分なので攻めることも受けることも選択できます。
もし、不安要素があるのであれば1度自陣に手を戻すなどをして受ける方が安全です。
攻めも受けも選択肢がある状況であれば無理して動く必要性はありません。
逆に動かなければいけないケースは
お互い1手ずつ指して
「自分が自陣に手を入れる」<「相手も自陣に手を入れる」≦「自分から動いて攻める」
と、お互いが受けの選択をしたときに相手の方が安全度が上がる状態です。
動く方がイコール以上であれば多少自玉が不安でも動くべきです。




4.まとめ

受けのタイミングのコツをつかむのはなかなか難しいと思います。
いきなりやろうと思っても難しいです。
なので、まずはマインドチェンジからはじめましょう!
①攻める手を考えたら、自分がパスした場合に相手から攻められてしまうかどうかを考える
②今は力を貯めて次に攻めようと考えたら、相手番で攻められてしまうかどうか考える
③相手はどの形でどこを攻めたいのかを考える
④その攻めの危険度を比較する
もちろん答えは対局中にはわからないと思います
僕もわかりません むしろ対局中にそれが100%わかれば最強ですよね
しかし、考える癖をつけることによって、見落としやウッカリが格段に減ります。
しつこいぐらいに当ブログでは書いていますが、「大きなミスを減らす」ことが初段になるには最重要です
80点はいりません 60点でいいです。 ただ、赤点は取らないでください!
そういう物の考え方です!
ぜひ、今度将棋観戦をするときはプロの受けのタイミングに注目してみてください
そして、なぜこのタイミングなのかを考えてみてください。解説があれば最高ですね。
その積み重ねが確実に棋力アップにつながります!