ひとりで強くなるための将棋勉強法

将棋倶楽部24 四段から五段 ニコ生主 将棋は初段になればさらに面白さが爆増します!初段になる手助け・モチベーションアップにつながればと思います!!

形勢判断その3

形勢判断の材料第3弾です
形勢判断の材料その1 - ひとりで強くなるための将棋勉強法
形勢判断の材料その2 - ひとりで強くなるための将棋勉強法


今回は番外編という位置づけになりますので、盤面以外の要素でのアプローチになります。

1.残り時間

自分の残り時間と相手の残り時間の比較です。
ほとんどの将棋は持ち時間ありの状態で対局すると思います。
特に我々アマチュアの将棋はネットであれ、リアル大会であれ そのほとんどは早指しだと思います。
持ち時間は多くて1時間だと思います。
さらに切れ負けや秒読みもあるので、さらに時間配分は重要になってきます。
また、残り時間の多さ=選択肢の多さにもなります。
例えば、自分は残り30分 相手は残り3分だとします。
その状況で終盤になれば、30分をじっくり使って勝ちまでじっくり局面を読むこともできます。
また、あえて早指しをすることで相手の考慮時間を削って時間攻めもすることができます。
生かすも殺すも自分次第です。
選択肢は少ないより多い方が有利です。




2.着手の早さ(手つき)

「流れ」「雰囲気」での判断になります。
しかし、これは意外に使える技術です。
局面の良し悪しを判断するのではなく
相手が現局面をどう判断しているのかを判断できます。
着手が早く手つきが力強い→形勢に自信をもっている
着手が遅く手つきが弱い→形勢を悲観している
と捉えることができます。(もちろん全員が全員そうではないと思います。)
形勢に自信を持っている相手は読みやすいです。
なぜなら一直線の変化をしてくる確率が高いからです。
一直線の変化であればこちらも読みやすいので対策を立てやすくなります。
逆に形勢に自信を持っていない相手はどこかで無理をしています。
それは1番やりたい手をしない「妥協」であったり
筋悪く攻めたり受けたりする手であったりです。
なので自分は無理せず自然な手 いわゆる相手の手に乗る方針をすれば勝手に良くなります。




3.方針のわかりやすさ

最近は将棋ソフトの影響で局面が点数化されどれぐらい良いのか悪いのかがハッキリ目に見えるようになりました。
しかし、戦うのは人間です。ソフトの数値化された局面では
「有利だが難解な最善手のみ指し続ければ有利」と言った局面が頻出します。
逆に言えば最善がわかりにくい局面であれば、それはもはや有利ではないです。
「悪手を減らす」これが1番勝利に近づきます。
なので自分は攻めるべきなのか受けるべきなのか
それはどこを攻めるべきなのか受けるべきなのか
そういった目的・目標が明確な局面の方がミスをしにくいので勝ちやすくなります。
逆に「自分はよくわからない局面だから相手にミスってもらおう」
という気持ちで手を渡すのも1つの戦略です。
手や局面を読むというより相手を読むという感覚ですね。


4.まとめ

今回はソフト全盛期である2020年には相応しくないのかもしれません。
しかし、人間同士が戦うときにこそ起こりうる判断材料というものは少なからず存在していると思います。
その原因を把握したうえで立ち向かうのか否かでは結果は大きくかわってきます。
そういった局面以外の起こりうる事象に対して準備をして対局に臨むことによって少しでもミスを減らすことが大切です。
特にマチュアの将棋は悪手のオンパレードなのでとにかくあらゆる面でのミスを減らせば
結果的に勝率が上がります!