ひとりで強くなるための将棋勉強法

将棋倶楽部24 四段から五段 ニコ生主 将棋は初段になればさらに面白さが爆増します!初段になる手助け・モチベーションアップにつながればと思います!!

級位別 序盤の勉強はどこまで?

序盤ってどこまで拘ればいいんだろうか・・・

これはどのレベルになっても付きまとってくる問題です

ガチガチに研究と暗記を繰り返しても、その局面でしか発揮しないようなウルトラな手順だと
時間をかけた割には使える頻度が少なすぎて効率悪いですし
何より量が増えると覚えきれなくなってしまいます

かといって完全に雰囲気・だいたいで指してしまうと
毎回苦しい局面から中盤スタートになってしまいます。

そんな中で級位別に「どのあたりを注意するか」という点に絞って僕の考えを書きたいとおもいます。

なお、級位は全て将棋倶楽部24でのレベルになります。

1.低級

このレベルの方は、細かい研究や手順はまだ必要ないです。
とにかく「理想形」と言われる形を目指してください。
定跡本での基本図でもいいです。
そういった綺麗な形を作ることを意識してください。
多少の手順前後や手損は許されるので
金銀3枚で守って、飛車角銀桂馬が働きやすい攻めの陣形を作る
ことを目指しましょう




2.中級

このレベルまでくると自分の中の必勝パターンや得意なパターン・形が出てくると思います。
得意な形と苦手な形がより明確に分類できるようになる頃です。
中級タブでは、苦手なことには一旦目をつぶって
得意な形を伸ばす方向で勉強していきましょう。
数学のテスト問題で例えると、難しい終盤の大問は捨てて、序盤の基本問題はしっかり点数取ろうという考え方です。
確かに苦手な形を放置するので穴はあります。ボコボコにやられることも多いかと思いますが
10局やって6局以上 序盤は互角以上であればOKぐらいの感覚でいいです。
4局は序盤でハマってボコボコにされても許容しましょう。




3.上級

上級まで来ると夢の初段の一歩手前です。
もう基本的なことはほぼ身についている状態であると思います。
初段までもう1ランク上がるには「苦手を消す」ことが重要になってきます。
10局やって8局は序盤は互角以上を目指したいです。
苦手を消す方法は3つです。
①対策を練る
きっちり勉強します。真正面からの対策ですね。
棋譜並べや定跡書を読んで今迄通りの勉強をします。

②苦手な局面・戦型を避ける
そもそもその局面や戦型になる可能性があるのであれば初めからその戦法を選ばないということです。
例えば、僕は相振り飛車が苦手で振り飛車を辞めて居飛車をはじめました。

③無理矢理自分の土俵で戦う
多少の手損を厭わない指し方です。
先手番で一手損角換わりをして無理やり角交換の将棋にするとか
逆にすぐに角道をとめて無理やり矢倉にするとかです。
②と似ているところもありますが、これは根本を変えるというより、変化の中で強引に軌道修正するイメージです。

①の対策で対応できるのであれば最高なのですが、時間や労力に限りのある方(特に社会人)であれば
②や③の選択をして、苦手な部分が出ないような戦法選択をする方が効率はいいと思います。



4.まとめ

僕は序盤の勉強が好きで、級位者の頃は定跡書をいっぱい買って読み漁ってました。
もちろん色んな狙いや手筋を学べたので身になったとは思っていますが
致命的な記憶力なので、とにかく手順が覚えられなかったです。
なので「自分が指しやすい雰囲気」というものを重要視することにしました。
序盤で絶対に優勢になろう!と意気込んで勉強しても絶対に挫折しますし、定跡から外れた瞬間に焦ります。
全ての級位別で共通して言えることは
序盤は互角以上ならオールオッケーです
ソフト評価でいうと体感では、-300以上で自分がその局面に指しやすい雰囲気があるならいいです
級位が低ければ低いほど-300というバーは-400 -500と互角のバーは低く設定しても結構です
とにかく自分がやれそうだと思う形で中盤を迎えるようにしましょう!
多少の手損をしても隙のない理想形にできればそれぐらいのマイナスはすぐに取り返せます!
僕みたいな定跡書を読むのが好きって方以外は序盤はすっごくアバウトで気楽でいいです!